妖怪伝承

二口女

二口女

後頭部に大きな口のある女の妖怪。長い黒髪が蛇のように動く。『絵本百物語』に描かれている。この大きな口は、人間の悪心からくるものと解釈されている。

二口女は、もともと人間であった。継母としてある家に嫁いだが、先妻の連子がおり、その子を嫌い餓死させてしまった。ある日、夫が誤って継母の後頭部を斧でケガさせてしまう。その傷口は一向に良くならず、やがて大きな口の様に形を変え、モノを食べるようになってしまった。この口は時折、先妻の子を殺してしまったことも呟くようになったという。

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