7月1日の富士山の山開きを皮切りに、全国各地で山開きが始まります。
元々山開きは、修験者や僧侶が修行のために聖地とされていた山に、一般の人も入山してよいとされた期間の始まりをいいました。
修験者とは
修験者とは、修験道に則って日々を送る人のことで、霊山とされる山深いところで身一つで入山し荒行をします。熊野三山は有名な修験の場として信仰されていました。自然に中に宿る生命や新霊、山や樹木などにたいして信仰を向けた古神道に、日本古来の山岳信仰と仏教が混合して成立した日本独特の信仰で、神仏混合ともいわれますが、最終的に悟りを得ることを目指していることから比較的仏教色が強い信仰といえます。「山伏(やまぶし)」という言葉を耳にしたことがある人は多いかと思いますが、まさに修験者のことをいいます。