正月を迎え、子供たちが何といっても楽しみなのが「お年玉」です。大人にとっては、今年はどの位あげようかと迷い頭を悩ます時期でもあります。
さて、このお年玉ですが元々は、神社で歳神様にお供えしていた丸いお餅をお参りの人に配っていたものでした。神社へお参りにいった家長は、家に戻り子供や使用人に少しずつ分けました。 これは、もち米には神聖な力が宿っており、そのもち米で作られている餅にも神聖な力は宿っており、食べることで「年魂(としだま)」を体に取り込んで年齢を一つ重ねるというように考えられてきました。 そのうち一般の家でも丸い小さな餅を沢山作り、家族や親族で分け合うようになりました。家長が家の者に配るといった目上の者が目下の者に贈ります。
餅から現金に替わったお年玉
お年玉を、餅ではなく現金で渡すようになったのは、諸説ありますが江戸時代に入ってからの風習だともされています。江戸では、丁稚奉公としてまだ小さな子供も商人のもとへ働きに出ておりました。商人が、子供の奉公人に餅ではなく現金でお年玉をあげていたことが、全国へ広まっていったとされています。
お年玉をあげる年齢
お年玉をあげる年齢はどう判断したらよいでしょうか。実際には年齢の決まりはありませんので各家庭や親族によって異なります。下は早くて保育園の年小さん、上は働きだすまでとすれば18歳から22歳位を境に貰わなくなるケースが多いと思います。